北本山の会 山行報告書
報告 2008年7月30日  報告者(白根、保坂、諏訪)

山 行 期 間

2008年7月10日 ~7月20日      (11日間)

山 域・山 名

ありがとうよっ ピレネー山脈(フランス、一部スペイン)

リ ー ダ ー

白根

参  加  者

3名+他1名

コース タイム

7/10 成田12:25発✈ミュンヘン18:55発✈トゥルーズ着20:45()
7/11
 ホテル10:00==バニエル・レバン村==カンパン村==トウルマル峠14:00==ガバルニ村17:20―ホテル()
7/12 ガバルニ村9:40・・・パイラ小屋12:1013:00・・・衝立岩正面15:1016:00・・・ガバルニ村17:10―ホテル()
7/13
 ガバルニ村9:30==登山口10:15・・・フランスとスペイン国境11:00・・・タイロンの滝12:2013:10・・・国境15:00・・・(駐車場)16:00・・・ピックザテント山頂16:25・・・駐車場17:00==ガバルニ村17:20―ホテル()7/14 ホテル6:55==テント山登山口7:15・・・山頂直下・・・下山口7:45
ホテル8:40==ゴンドラ乗り場10:45==リフト下車11:10・・・湖畔ランチ12:4013:20・・・ゴンドラ乗り場14:20==ツールドフランス見学場所15:1517:15==ホテル17:50()
7/15
 ホテル9:30==オークン村10:1511:25==オビス峠(昼食)12:1513:15==フランス、スペイン国境15:35==ホテル16:40()7/16 ホテル9;00・・・バス9:109:50・・・登山口10:10・・・滝11:45・・・昼食13:5014:55・・・休憩16:2016;30・・・公園のバス停17:1519:00バス19:0019:30ホテル着()
7/17 ホテル9:15==登山口(駐車場)11:10・・・昼食13:0514:02・・・スゾン峠15:1015:20・・・16:20ポンビエ小屋(泊)
7/18
 ポンビエ小屋8:00・・・リオ峠9:40・・・ビオス谷12:00・・・オッソー谷12:20・・・登山口(駐車場)13:20==昼食13:40==ルールド18:00・・・ルールド大聖堂20:3021:30
ホテル()
7/19 ホテル8:00==トゥルーズ12:05✈ミュンヘン発15:50
7/20
 成田着10:25

山 行 記 録

7/10(木) 洞爺湖サミットが昨日終わったにもかかわらず、成田は全く警戒の雰囲気もなく、物価高騰のせいか静まりかえっていた。予定どおり出発。ドイツのミュンヘンで乗り換え。約15時間かかってフランスのトゥルーズ空港着。ガイドの柿沼さんと再会。空港近くのホテル(泊)

7/11(金) イタリア車「フィアット」をレンタルし、いよいよピレネー山脈へ向かってスタート。穀倉地帯の中、高速を走る。バニエール・レバン村で昼食。14日にツール・ド・フランスが通過するとあって村の道路は空高く旗がひらめいている。カンパン村へ入る。なんとフランスおばさん人形がバックを下げて椅子に座っている。大歓声。散策することに。角を曲がると、洗濯している人、家族でサイクリング車に、くつろいでいる夫婦、テラスに上っている男の子、みんな等身大のお人形。村で決めて、春から用意、夏に飾るとか。
 素敵な石造りの家の流れる風景を見ながらトウルマレ峠を越えてガバルニ村のホテルへ。うっすらと雪をかぶった衝立岩がドーンと現れ、Uさんは感動の余り涙止まらず。思わず私たちも・・。

7/12(土) 雨具をつけてエスプケット小屋を目指し標高600m.の登り。マンテマ、ジャコウソウ、貴婦人の靴、アストラゴン、ガラガラの花、花。「これでは先に進まないヨォ」「7:30までにホテルに帰れば・・」のん気なこと言っていたけれど、突然の雷。400m.登ってパイラ小屋に避難。おいしいスープとサンドイッチで昼食。
 大きな岩の下を歩き、花に立ち止まり、滝を渡り、雲間に見える山に感動し、衝立岩を真正面に望む小屋へ到着。しばし感無量。衝立岩を時々振り返りながらガバルニ村へ。ワイン飲みながらレストラン閉店まで話が尽きず。

7/13(日) フランスとスペインとの国境に聳えるサークルドガバルニのサラデ小屋を目指しトレッキング。最初は花の写真を撮ったりのんびりしていたけれど、国境を過ぎた頃から風は冷たく、ガレ場を登る。急斜面の雪渓が3箇所ほどあり、柿沼さんの「慎重に!」の一声で緊張がはしる。一歩一歩ストックで足元を確保し、かみ締めるようにわたる。落ちたらまっさかさま、助からない。
 タイロン滝が見えるところまで到着。残雪がすごく、ここからはアルピニストの世界。アイゼンもつけないで登ったパーテイが急斜面で立ち往生している。私たちはここで昼食のラーメンを作り、引き返すことに。アスタゾウ山(3,071 m)、マルボ山(3,248 m)、タイロン山(3,144 m)がくっきりと見え、最高の天気。
 朝は風ビュンビュンで寒かった国境に到着。数人の若者が自転車でスペイン側へ走り下りていった。格好良過ぎる。ブレッシュロラン(国境の窓)を見るべくテント山に登り、昼寝をしながら雲が晴れるのを待っていたけれど、見られず下山。今晩もワインと無限のおしゃべりが続いたのでした。


7/14
(月) 
ガバルニ滞在の3日間が終わり、今日は隣谷のジェレ谷のコトゥレ村への移動日。早朝、天気がよいので急遽昨日見られなかった通称「窓」と呼ばれるところを見るべくテント山へ登る。峻険なピレネー山脈の一角がスパッと凹形に切れ、青空が覗け見事な「窓」だった。
コトゥレ村をやり過ごし、ガウベ湖へのハイキングに向かう。山腹の緩やかな道で右斜面のスペインユリ、フーロー、丈の大きな黄色いリンドウなどさまざまな花を楽しむうちにガウベ湖に到着。湖畔は大勢のハイカーで賑っていた。
湖畔を進むと、正面にヴィニョレ山(3,300m)が大きく聳え、コバルト色の湖面には氷河がうすく写り、絵葉書の世界に身を置いているようだ。
美味しいフランスパンのサンドイッチでピニックをし、ガウベ湖を後にする。 予定外だが、日本でも知られている「ツール・ド・フランス」が近くを通過するという情報を得て、アルジェレガゾストという村へ移動。
到着すると既に沿道は応援者であふれている。協賛会社の車が次々と宣伝の品物を投げて通って行き、私達も応援者と一緒になり夢中で拾った。楽しみながら待つ事1時間余り、いよいよ選手の通過だ。目前は一瞬だが、格好いい若者の集団が何回か通り抜けて行くのを夢中でシャッターをきった。沿道の応援の拍手もものすごい。
またとないであろうチャンスに恵まれ、オリンピック、ワールドカップと並び3大スポーツ大会と言われる「ツール・ド・フランス」を楽しんだ。

7/15(火) コトゥレ(フランス)からトルラ(スペイン)へ移動日。太陽がいっぱいある谷といわれるアズン谷添いを車で進む途中、石作りの家が並ぶ素敵な村を通りかかるといつもの事で予定外の途中下車。オークンという村だそうだ。
両側を山に囲まれ、谷沿いに並ぶ石作りの家は緑と融和して実に美しい。そこで見つけた一軒の茶店に立ち寄る。庭の大きな石のテーブルと椅子で飲むコーヒーは格別。「何時お客があるのかしらね」と話すほど人影も見かけない。
退屈なのか(?)店のご主人がいろいろ話しかけてくれたり、珍しい日時計を見せてくれた。日照の多い谷だからこそ貴重なのだそうだ。こうして15分の予定が70分の見学となった。
村を後にしてオビスク峠へ向かう。峠道に入ると絶景とは引き換えにカーブを切るごとに冷汗ものだったが、無事オビスク峠を越えてオッソー谷へと移動。国境のプルタル峠を越えてスペインに入り、牧歌的なのどかな風景を楽しみながらトルラのホテルへ到着する。

7/16(水) 晴れ(トルラ滞在)トルラ村は世界自然遺産「オルデサ国立公園」の入り口の村で観光地です。殆ど人を見かけないが夕方になると土産物店前のベンチに老人が集まって話し込んでいる。観光客もまばらで静かな村です。スペインの夜は長い10時頃まで明るい。
ベルデュ山(3,355m)を望むべくコースを歩く。沢沿いの歩きやすい道から森林の中を行く。高山植物が咲き誇っている。途中大きな滝を越えると見晴らしの良い草原上のコースになる。アリゾンと言う黄色い花が山肌を埋め尽くした鋭鋒が見事だ。フランス側にはこの光景は見られない。不思議だ。ペルデュ山を眺めながら河原でピクニックです。歩いている人は家族連れが多い。気軽な感じだがしっかりと歩いている。
(花)アリゾン・青あざみ・ラドネス・カンパネラ・虫取りスミレ・ジキタリス・パラダイスリリー・マルタゴンリリー

7/17(木)曇り(ポンビエ小屋) スペインからフランスに戻り、ピレネーのマッターホルンと言われているビック・ド・ミディ・オッソー山(2,884m)の山麓を一周するハイキングです。ポンビエ小屋をめざします。ちょうど半周位です。山小屋は山岳会が運営しています。
樹林帯を歩いていると霧の中から、馬がすーっとあらわれた。視界が開けた高原上にオッソー山が数分姿を表した。2,500mを越えても羊や馬が放し飼いされていて、コースは放牧場の中を歩いていることになる。石のごろごろした道の両脇にはアルペンローザ、30分程いくとポンビエ小屋である。
小屋は高校生、家族連れで賑わっていた。トイレは水洗で清潔。
夕食は温かい野菜のスープ、羊の肉の煮込み、デザート、飲物。美味でした。
(花)ひえい草・グロブロリア・コケマンテマ・アルメリア・トランぺット、リンドウ・アルペンローザ

7/18(金) 6:00、朝日のすごさに外へ。昨日と打って変わって快晴。深いふか~い谷から、早くもカウベルの音が上がってくる。山男の腰に下げたヘルメットやカラビナのジャラジャラした音も混じり、何とも別世界。
リオ峠(2,194m)からビオス谷を経てオツソー谷まで標高800下る。Hさんは膝の大事をとって600下る短いコースを行くことに。遥か下にHさんの到着地点の駐車場が見えるので、少し安心。
ビオス谷は牛、馬、羊、そして花が溢れ、進むのがもったいないほどの景観。牧草たっぷりのオッソー谷に下り、これでオッソー山一周。
 ツーロンおばさんのレストランでHさんと合流。地下のチーズ工場を見せていただく。4キロの丸いチーズがまるでおもちゃのタイヤを置くようにびっしり。25人の牧童(一人600頭)の羊からできたもので、チーズには牧童の烙印がおされていた。
最後の夜は、世界中からカトリック信者が奇跡の水を求めて訪れるルールド大聖堂へ。それぞれ思い思いの夜を過ごす。

7/19(土) 早朝トゥルーズ空港へ。数々の感動、お喋り、おいしいワイン、パン、牛、馬、ユキちゃん(羊)、そしてピレネーの山、柿沼さん、フィアット車ともお別れ。

7/20(日) 予定より少し早く10時過ぎ成田着。

審査官いわく「どこか歩いてきたの?」はいっ、ピレネー山脈を。「死ぬまでに一度行きたいなぁ」・・。

やったぜいィ、ピレネー。

備     考

・牧牛一頭メモ・

一日に50kの草を食べ、50ℓの水を飲み、20ℓの乳を摂る。

アストラゴン ピレネーユリ
青アザミ ピレネーアイリス
ゼラニュームサンドレ(スペイン固有種) ムシトリスミレ
カンバン村のお人形たち
トルラの村 オックーン村のコーヒー屋さん
オッソー山
羊のチーズ オッソー山山麓
ガウベ湖
牛もウォーキング ツールドモンブラン