私たちはこんな山の会を目指します
北本山の会運営委員会
2000年5月に産声を上げた私たち北本山の会も、この5月で創立3周年を迎えます。
創立期特有の熱気と試行錯誤も一段落し、山の会の活動とはこんな感じかという共通理解が各会員の中にできてきているところだと思います。私たちはこの時期がとても大切だと思います。活動には慣れてきていますし、緊急を要するような問題が浮上してきているわけではありませんが、この時期に、これまでの活動で出てきた悩みや問題点に対し適切な解決法を考え、私たちの目指すべき山の会像を明確にしておくことが、今後の5年、10年の山の会の発展を保障するものだと思うからです。以下、現在までのところ、運営委員会を中心に議論を重ねてきた「目指すべき山の会像」についてまとめてみましたので、よろしくご検討ください。
(1) 私たちの会には、軽いハイキングから百名山、岩登り、沢登り、山スキー、アイスクライミング、そしてヒマラヤなど海外の山まで、様々な志向を持っている30人を越えるメンバーがいる。同じ登山といっても、登山の目的、活動する山城・季節、必要な体力・装備・技術にはかなりの違いがあり、違う志向の仲間たちの間では話が全く通じないことがあるというのも不思議ではない。このような中で、一人ひとりの志向を大切にし、それぞれ充実した山行を展開していくには分野別のグループの活動がきわめて大事である。北本山の会には現在、ザイルの仲間とハイキング委員会という二つのグループが活動しているが、これらグループの活動の強化を目指すとともに、新たに「100名山山旅グループ」を立ち上げ、旺盛な活動を展開する。
(2) 「グループとしての活動が活発になると、会としてのまとまりがなくならないか」という心配は当然のものである。山行志向の違いから会を分割・独立させるという道がどんな場合でも間違いである、とは言えないが、少なくとも今はその時期ではないだろう。私たちは志向の違いを大切にしながら、志向を超えた30名の仲間との交流を求めている。そのためには、年に数回の分野を超えた交流山行、及び分野を越えて共通に学ぶべき登山技術の教育・訓練山行がとても大切だと考える。その意味から、交流・訓練山行には可能なかぎり都合をつけ、参加するようにしたい。
(3) 会員の規模は当面50名を目指したい。分野別グループの活動を活発に展開するには、各グループ10〜15名の意欲あふれるメンバーが必要であり、一つの会としてのまとまりという点も合わせて考えると、50名前後の会員数が最も活動しやすいものと思われる。
募集においては、教育・訓練山行への参加や会務の分担の話などもし、向上心の旺盛な、意欲的なメンバーを焦ることなく着実に集めるものとする。
(4) 登山力量を向上させ、登山中に起こりうる様々な事態に対して冷静、的確に対処できるようになるために、会は次のような教育・訓練山行を用意し、各会員はこれに積極的に参加するよう心がける。毎年、受講することが望ましいが、無理な場合でも2,3年に一度は受講するようにしたい。とりわけ、新入会員の場合は、教育訓練山行への参加を最優先としてもらうため、山行実施日に他の山行への参加を原則として禁止する。
1.テント泊縦走登山講習会
2.地図読み講習会
3.救助講習会
4.岩場の歩き方講習会
5.沢の歩き方講習会
6.雪山の歩き方講習会
(5) 以上のような教育・訓練山行への参加を通して、各会員は山の経験を広げ、深め、年に一回以上は、自ら会山行を企画し、リーダーを務めるよう努力する。もちろん、山行のレベルは無理して高いものにする必要はなく、自分の力の範囲で確実に実施できるものにする。
(6) 会の運営においては、少数の人に負担が偏らないよう、「一人一役」を合言葉に、条件と能力に応じて、会務を全員で分担するようにしたい。